お風呂でのコミュニケーションが言葉の発達に有効!
発達障害を抱える子供、特に言葉の発達が遅れている子供とコミュニケーションを取るのは大変ですよね。何を話しても聞く耳を持ってくれなかったり、子供の言葉が理解できずにお互いストレスが溜まってしまったり・・・。
「早く喋れるようになって欲しい!」と思ってしまうときもあるでしょう。でも、喋ってもらえるようになるには親がしっかりとコミュニケーションを取ってあげなければいけません。子供は親との会話から言葉を勉強していきます。
そんな子供とのコミュニケーションを取るのに有効なシュチュエーションが、実はお風呂なんです。何故お風呂でのコミュニケーションが有効なんでしょう?
目次
子供がリラックスしているときにコミュニケーションを
大人でもそうかもしれませんが、
- 緊張している状態
- 興奮している状態
- 無気力な状態
こんな状態ではしっかりとコミュニケーションを取ることは難しくなりますし、他人から聞いた話も頭に入ってきませんよね?子供も同じなんです。
リビングで遊んでいるときには興奮していますし、大声で話しかけられても”怒られている”感覚になり緊張してしまいます。かといって何でも無いときに話しかけても上の空で内容が頭に入ってきません。
しっかりとしたコミュニケーションを取って言葉を覚えてもらうためには【リラックスした状況】が必要だったんですね。このリラックスした状況を作ってあげることが言葉のトレーニングには大切です。
お風呂は子供もリラックスできる
大人もお風呂に入ると「一日の疲れが取れる~♪」なんて言いますよね。・・・おっさん臭いですか?そんなもんですよね?w
実は子供もお風呂だとリラックスできるんです。何故リラックスできるんでしょうか?
体温が上がることによるリラックス効果
お風呂は暖かいものですよね。お湯を体に浴びると暖かくなります。実際にお風呂に入っているときには体温が少し上昇しています。
体温が上昇すると言うことは、体の血液がよく循環します。血管がいつもより大きく開くためですね。いつもならあまり血液が循環していないような指先の毛細血管まで血液が循環します。
お風呂に入っていて体がポワーっとする感覚を味わったことはありませんか?特に冬の時期に家へ帰ってすぐにお風呂へ入ると感じますよね。あの気持ちいい感覚です。あれは毛細血管が開いて血液が循環している証拠ですね。
体中に血液がしっかりと循環し、体温が上昇することによって人間はリラックスした感覚になります。
パパと同じ格好になる
普段、生活しているときにはお互いに服を着ていますので格好が違いますよね。子供もそれを認識していますし、服を着ていることを理解しています。
しかし、お風呂に入っているときにはお互い裸です。子供からすれば、お風呂の時だけはパパも自分も同じ格好になるわけですね。体の違いと言えば、毛深さくらいでしょうか・・・。
やはり自分と同じ格好になっている事で子供の緊張感はほぐれます。リラックスすることが出来ますね。
目線が常に一緒になる
お風呂に入っているときには、たいていしゃがんでいるか、イスに座っているか、湯船に座っていると思います。子供はイスに座っているか、湯船の中で立ち上がっていますよね。
すると、子供は常にパパと同じ目線になります。いつもはパパの背が高くて見下ろされているばかりですが、お風呂の時には同じ目線になります。
「子供の言葉の発達が遅れる理由」の記事でも紹介しているように、子供と同じ目線になって話をしてあげることは大切です。威圧感も無くなりますし、子供から話しやすくなります。
普段、お風呂以外ではなかなか同じ目線で過ごす空間って無いのではないでしょうか?
楽しみを作ってあげる!
これだけリラックスした状態では逆にボーっとして言葉を受け取ってくれないんじゃないかと感じるかもしれませんね。大人もボーっとしている状態では確かに人の話は入ってきません。
実は子供も同じなんです。ボーっとしているだけでは言葉を聞き取ることが出来ません。そこで!お風呂ではしっかりと遊んであげましょう。ボールを使って遊んであげるのもいいですし、船を浮かべてお風呂でしかできない遊びをしてあげるのもいいですよね。
ちょっと待ってください。先ほどまでの”リラックス”とは正反対の状態になってきましたね。こんなに遊んでもいいんでしょうか?
お風呂って空間がそんなに広くないですよね。それがポイントなんです。
狭い空間に落ち着いてくれる
子供って狭い空間だと意外と落ち着いてくれるものなんです。といっても、これは大人も同じかもしれませんね。なんだか狭い部屋の方が落ち着くと思ったことはありませんか?子供も同じです。これは生物の特徴のようです。
お風呂でおもちゃを使ってはしゃいで遊んでいたとしても、ふとした時に部屋を見渡すと”狭い部屋にお父さんと二人”といった環境が落ち着くようです。楽しく遊んでいても、この狭さのおかげで普段とは違い興奮状態にはなりにくいようです。
ここまでを考えると、お風呂で遊ぶことが子供の心を落ち着かせてくれコミュニケーションを取りやすい状態にしてくれるんですね。
お風呂だと落ち着いて会話してくれる
我が家もこのお風呂コミュニケーションを続けています。お風呂ではしゃいでめちゃくちゃになることもあるんですが、湯船に使って向かい合っているとビックリするくらいに落ち着いてくれるときがあります。おもちゃで遊びすぎて疲れているのかもしれませんが・・・。
それでも、落ち着いているときには息子の方から話しかけてくれることがよくあります。息子はまだあまり言葉を話せないのですが、いつものようにジェスチャーでは無く言葉で話そうとしてくれます。「パパ!パパ!」なんて言われると本当に嬉しいですね(*’_`)
こちらの話しかけに対してもしっかりと目を見て聞いてくれますし、返事もしてくれます。「お腹減った?」と聞くと「ご飯!食べよ!」なんて返してくれます。普段だと無視されるか叫んでどこか走って行ってしまうんですが、お風呂だと話を聞いてくれるんですよね。
胎児の時の記憶を話してくれる!?
これは聞いた話なんですが、お風呂で子供がリラックスしている時に話をしていると胎児だった頃の記憶を話してくれる事があるようです!胎児の頃、つまりママのお腹の中にいた頃の記憶です。「え?何言ってんの?」って思いますよね・・・でもそういうことがあるらしいですよ!
「ジャージャーって変な落としてたんだよ!」とか「上の方から何か来るから蹴ってたんだ!」とか、「パパは歌ってるの聞いてたよ!」なんて話してくれるときもあるみたいです!
ジャージャーって音は子宮の中の音で、上から何か来るって言うのは子宮の伸縮みたいです。パパの声が聞こえるって言うことは、子宮の中から外の音が聞こえているって事みたいですね。胎教ってやっぱり効果あるのでしょうね。
僕は経験していないのですが、本当なら一度聞いてみたいですよね!