他の子供を叩く。子供の乱暴に対して、親がすべきこと。

他の子供を叩く。子供の乱暴に対して、親がすべきこと。

子供の行動会話, 多動症, 発達障害, 行動, 言葉

我が家の子供は、いきなり暴れだして他の子供に乱暴するときがあります。ちょっとじゃれあっていたかと思えばいきなり大声を出し、人を殴りつけます。
しかも、ちっちゃい子供のじゃれあったパンチではく本気のグーパンチですw
僕が殴られても痛いくらいの力なのに、その力で他の子供を殴るので相手もすぐ泣き出しますし親としても本当に驚きます・・・。

子供がいきなり暴力を振るうことには原因があるようです。病院へ通い、その病院(産婦人科、小児科)の先生に話を聞いてきました。
その原因を特定し、克服してあげることで少しでも協調性を持てればなと思っています。

会話が通じないことにストレスを感じる

まず、一番の理由がこれだそうです。まだ小さいのでしっかりとコミュニケーションが取れません。会話もままならない状態です。

しかし3歳という年になると自我が芽生えているので「自分のやりたいこと」はしっかりとあります。やりたいことはあるのにコミュニケーションが取れない、このやりきれない気持ちが暴力に現れるそうです。

例えば、

  1. 友達の持っているアンパンマンのおもちゃで遊びたい
  2. 友達に貸して欲しいと伝えている・・・つもり
  3. 伝わっていないので何も気付いてくれない
  4. 友達がおもちゃを貸してくれない
  5. イライラが溜まり暴力を行う

こういった流れになってしまうそうです。確かに、何も伝えられない状況というのは大人には理解しにくい状況ですが、かなりストレスが溜まる状態だと思います。

この話を聞くと、子供がかわいそうに思ってしまいます。伝えたいのに伝えられない、本当にストレスが溜まるだろうな、と。

大人が話を聞いてあげる

その解決策として、大人がしっかりと話を聞いてあげることが大切です。人を叩いた理由を聞くのではなく、「何がしたかったのか」を確認してあげましょう。きっと子供は何かしたいことがあったんだと思います。

全てが伝わらなくても、「お父さんは話を聞いてくれる。何か手伝ってくれる。」そう理解してもらうことが大事です。「何か悪さをしたら怒られる。」そういった存在になってしまうと、どんどん言うことを聞いてくれなくなります。

お父さんに分からなければいいだろう、そう考えて見えないところで悪さをするようになるそうです。

話を聞いてあげるときには子供と同じ目線になるようしゃがみます。子供からすると、大人は見上げなければ顔が見えません。それだけで威圧感を感じてしまう子供もいるようです。そのため、しゃがんで目線をあわせてから話しかけるようにしましょう。

そして、悪さをしたとしてもいきなり怒らずにゆっくりと、優しく話しかけてあげることを心がけましょう。いきなり大きな声で怒られても、子供からすると「怒られている」といった事実が分かっていない可能性があります。

そんな状態では「いきなり大きな声を出された」としか感じないので、余計ストレスが溜まります。しっかりと、ゆっくり、優しく話しかけてあげるようにしましょう。

また、その場合にはしっかりと目を見て話すようにしましょう。子供は何かを嫌がっているときと言うのは目を背けがちです。それは、目からその人の感情を読み取れるので、怒っている感情を察知して目を背けているそうですよ。

なので、しっかりと目を合わせ優しく話を聞いてあげましょう。怒るために話すのでなく、話を聞いてあげる。その姿勢を意識するといいのかもしれませんね。

突発的な衝動

また、暴力を振るう別の理由として突発的なものもあるようです。何が嫌なのか、何が不満なのか、どうしたいのか、など自分でも分かっていないけれどもとりあえず周りの物を叩いておく。そういった場合があるようです。

日々のストレスが原因なのかもしれませんし、何かをいきなり思い出したのかもしれません。理由は分かりませんがそういった場合もあります。

いきなり子供が騒いで暴れだしたとしても、その周りに絶対に理由があると決め付けるのはよくないでしょう。決め付けて探したところで解決策は見つからないのかもしれません。

落ち着かせてあげる

そういった場合には、まず落ち着かせることを最優先で考えましょう。何も嫌なことがないかもしれません、原因が無いかもしれないので「落ち着く」ここをゴール地点にしましょう。

そのためには、先ほどのようにしゃがんでゆっくりと話しかけてあげましょう。しかし理由が無く暴れている場合は話なんて聞いてくれませんよね。

そういったときにはオモチャやお菓子を見せてあげましょう。物で釣るというと言い方が悪く感じますが、この場合はこの方法も効果的です。

一度意識を別の場所にそらしてあげ、落ち着いてもらいます。そのときにお菓子を与えるかどうかは別として、意識がそれたところでしっかりと話を聞いてあげましょう。話を聞くと言うよりも、こちらから話しかけてあげるほうがいいかもしれませんね。

オモチャやお菓子を与えることで、その衝動を抑えるのではなく、オモチャやお菓子はあくまでも注意をそらすための物です。目的は話をしてあげて落ち着いてもらうことです。そこをしっかりと見失わないようにしましょう。

すぐにお菓子を渡していると、「大声を出して暴れればお菓子がもらえる」なんて認識されてしまうかもしれませんよ。それこそ今後が心配ですよね。

無理強いしない

子供が暴れたり、大声を出したとしても無理に叱ったり押さえつけたりすることは止めましょう。
子供にも暴れた理由があるのかもしれませんし、何かして欲しいことがあったのかもしれません。それなのにいきなり怒られて押さえつけられていると、またストレスが溜まり暴走してしまいます。ずっと悪循環が続きますよね。

子供と理解し合える関係になるためにも、ゆっくりと話をしてあげましょう。