「ごめんなさい」が言えない息子。発達障害の子供とコミュニケーションを取る!
我が家の息子は、発達障害の疑いがあると診断されています。言葉の発達が遅れていたこともその理由なのですが、もう一つ多動症ぎみであることから発達障害と判断されています。
多動症の症状があるためにいきなり暴れたり、人を叩いてしまったりします。ママから言われた一言が気に入らなかったのか、自分の周りにあるものを投げたり、近くのお友達を叩いたりしてしまいます。そういった時はたいてい大泣きしながら、何も聞こえていないような状態です・・・。
家の中だけならまだしも、出かけた先で知らない子供を叩いたりしますし、雑貨屋さん・おもちゃ屋さんでは商品を壊してしまうんじゃないかと思うほど暴れます。そういったこともあって、息子と買い物に行くのを躊躇っていた時期もありました。
最初の頃は”なだめて”抑えていたのですが、やはり3歳になってからは言葉でしっかりと伝えることが重要だなと感じています。周りの子供と比較するわけではありませんが、やはりお友達としっかりコミュニケーションが取れる子供になって欲しいなと思います。
そのため、悪いこと(物を投げる、人を叩く)をした時にはしっかりと「ごめんなさい」を言ってもらうようにしています。まずは、そういった些細なことからコミュニケーションを取る練習を行なっていくつもりです。
目次
悪い事を悪い事と理解している
息子の反応を見ていると、物を投げたり人を叩いたりすることが悪いことと言う認識はあるようです。物を投げたり、人を叩いたりしたときにはコソッと横目で僕のほうを確認しています(笑)
大泣きしながら暴れたときも、ママの体を蹴ってしまった時には動きが一瞬止まります。
そういった反応を見ていると、自分のしていることが悪いことだと言う認識はあるのかなと思います。悪いことと分かっていても、その時の感情が抑えらずに大暴れしてしまっているようです。
悪いことと分かっているなら、「ごめんなさい」が言えるよね?と思っていたのですが、そう簡単にはいきそうにありません・・・。
「ごめんなさい」が言えない
何か悪いこと(物を投げた、人を叩いた)をしたときには、まず息子をガシっと捕まえて「何て言うの?」と問いただしていました。やはり僕に怒られるのは息子も怖いようで、体を捕まえると暴れながら大泣きしますし目もあわせてくれませんw
当然ながら「ごめんなさい」なんて言葉は出てきません。
「ごめんなさいって言うんだよ!」なんて何回教えたことか分かりません。ひどい日には1日10回ほどそういった場面があったと思います。しかし、そういったことを繰り返していても息子は理解してくれていないのか、一向に「ごめんなさい」の言葉は聞けませんでした。今思えば、怒られたのが怖くてそれどころではなかったのかもしれません。
何をしても暴れて大泣きして、そのまま走って逃げて——–終了——–
そんな流れになってしまっていました。
ふざけて違う言葉ばかり話す
「ごめんなさいは!?」と嫁に怒られているとだんだんニヤニヤしながら「ちょーだい!」「ありがと!」なんて言い出します。そのたびに嫁から「違う!」の連発・・・。
嫁
「ごめんなさいは!?」
息子
「ありがと!」
嫁
「違う!」
息子
「ちょーだい」
嫁
「違う!」
・・・この繰り返しです。
でも、”絶対にごめんなさいと言わないということは「ごめんなさい」の意味をしっかりと理解している証拠なのでは?ふざけているだけなのでは?”と思い、いろいろな作戦を考えました。
ごめんなさいを言うために、まずは親から!
このままではダメだ!と思い、僕達が試した方法が・・・
親同士が普段から何かあったときには「ごめんなさい」を言う方法です。
これは、ごめんなさいに限らずなのですが
- 物を取ってもらったら「ありがとう」
- 欲しいものがあればしっかりと名前を呼ぶ
- 少し体がぶつかったら「ごめんね」を言う
- 「ごめんね」を言われたら「いいよ」と返事をする
小学生でも出来るような当たり前のことです。正直、子供の成長に影響する部分だと思っていたので今までも比較的気をつけて行なっていました。
しかし!子供にしっかりと理解してもらうためにこのやり取りを徹底しました。
- ご飯を食べたら「美味しい!」と言う
- リモコンを取ってもらったら「ありがとう」を言う
- 注意されたら「ごめんなさい」を言う
そういった場面を見つけるたびにお互いで徹底しました。傍から見てみれば、おかしな光景かもしれませんね。大の大人が小学生みたいなやり取りを全力でしています(笑)
子供の気分が乗っているときにこそ、ごめんなさいを
我が家の息子はアイスクリームが大好きです。ご飯を食べて、お風呂上りには絶対と言ってもいいほど「アイスちょーだい!」とせがんできます。
昼間にお菓子を食べたり、間食はしないタイプなので晩御飯後のアイスクリームくらいは、と思って欲しがるときには基本的にあげています。あげていると言っても、「アイス頂戴」と言えたときだけですし、アイスを渡して「ありがとう」が言えないことには渡しません。
言いたがらないときもあるんですが、言わないことにはアイスを渡さないので最近では自分から言ってくれます。
※この方法がいいのかは分かりませんが・・・
やっぱり自分の好きなものを食べているときってテンションが上がるのか、機嫌が良くなりますよね。
でも、この前、息子がはしゃいでアイスを床に投げつけてしまいました。ふざけてアイスを投げたのでここはしっかり怒らないと・・・、で!そういった時ほど教えるタイミングなのかなと思い、
「ごめんなさいは?」と言うと、いつにも無いくらいの静かな雰囲気・・・。そこでもう一度「ごめんなさいは?」と聞くと、
「・・・ごめんなさい。」
ついに言ってくれました!(*’_`)ノこの言葉を待っていました!w
当たり前のことなのかもしれませんが、これは息子にとっては大きな進歩です。自分の息子が成長したように感じられてとても嬉しかったですね。
継続するためには褒めること
やっと「ごめんなさい」を言ってもらえてともて嬉しかった反面、「この時だけだったらどうしよう」といった心配もありました。やはりアイスを食べていて機嫌のいい時でしたし、もしかすると”ごめんなさい”を言うことでもう一つアイスがもらえると思っていたのかもしれません。
そこで、”ごめんなさい”と言えた時には思いっきり褒めてあげました!( *’3`)ノ
「ごめんなさい」の返事として「いいよ!」と伝えると、なんだか嬉しかったのかニヤっと笑っていましたが、「偉いね!」「言えるじゃん!」と抱きついて褒めると、嬉しそうに抱きついてきてくれました。
物で釣る事は良くないと思いますが、良い事をした時には子供が驚くくらいに褒めてあげましょう。3歳~5歳くらいまではまだまだ褒めてもらいたい時期ですので、しっかりと褒めてあげることも大切ですね。褒めてもらえたことが嬉しくて、また同じようにしようと思ってくれたら最高です。
それからも継続できている
アイス事件を境に、何かあったときには自分から「ごめんなさい」を言ってくれることもあります。まだまだ固まってしまうだけで自分から言えないこともありますが、「なんて言うの?」と優しく聞いてあげると「ごめんなさい」としっかり答えてくれます。
今までは暴れて泣いて走り回ってめちゃくちゃになっていた場面ですが、最近は少し落ち着いて話を聞いてくれるまでになりました。ここまでの変化はだいたい2ヶ月程度です。子供の成長だと言われればそれまでかもしれませんが、我が家からすればこれは本当に大きな成長でした。
知的障害がある場合には、悪い事といった認識も無く全く周りが把握できない状況で暴れてしまうようです。知的障害を持つお子さんの場合には、また違った方法を試すべきかもしれませんね。まずは、悪い事と良い事の区別をつけてもらうことを優先しましょう。
コミュニケーションを取って話し合いたい気持ちが先走りますが、最初はしっかりと子供の行動とその動機を理解してあげましょう。