子供の歯磨きのコツ。仕上げの磨き方
子供ってなかなか自分で歯磨きをしてくれませんよね?歯ブラシで遊び始めたり、歯ブラシをずっと噛んでいるだけで何も磨けていなかったり…。
そんな時、たいていのお宅ではお母さん、お父さんが仕上げ磨きをしてくれますよね。日本の90%の過程では仕上げ磨きが行われているようですよ。
しかし、仕上げ磨きって言ってもどうやって磨けばいいのか、はっきりわかりませんよね。歯の磨き方って小学校で習ったような気がしますが、覚えている方法が正しいものなのか、子供にも適している方法なのか…。
今回はそんな子供の歯磨きのコツと磨き方です。
子供に歯磨きをさせるためのポイントに関してはこちら。
目次
歯磨きの基本
まずは歯磨きの基本方法からおさらいしましょう。
Point1.毛先は歯の面に真っすぐ
歯磨きをするときには、まず歯ブラシの角度に注意しましょう。
歯ブラシは歯に対して直角に当てます、歯の面に対して真っすぐ当たる感じですね。その時には歯の表面だけではなく、歯と歯茎の境目(歯肉)の部分にもしっかりと当てましょう。
また、歯の表面に真っすぐ当てるように磨くのですが、歯と歯の隙間にはしっかりとブラシが入るように磨きましょう。その部分は汚れが溜まりやすい部分ですから、細かくシュシュシュと磨いてあげるといいかもしれませんね。
Point2.力はなるべく軽く
歯磨きの際の力加減にも注意しましょう。
「しっかりと磨かないと」と思ってゴシゴシと磨くのはいけません。歯茎を傷めてしまう可能性がありますし、血が出てしまいます。子供も痛くて嫌がりますよね。痛いことをされるのでは歯磨きが嫌いになってしまいます。
歯磨きの時には歯ブラシの毛先が広がらない程度の強さで優しく、でもしっかりと磨いてあげましょう。強さはなかなか難しいポイントかもしれませんが、何度か自分の歯を磨く際に確認してみるといいかもしれませんね。
Point3.小刻みに磨く
歯ブラシは大きく広い範囲を磨くのではなく、小刻みに狭い範囲を少しずつ磨いていきましょう。
5~10ミリ程度の広さを目安に、1~2本ずつ磨いてあげましょう。あまり一度に広い範囲を磨くと、歯と歯の隙間がしっかりと磨けません。全体的に磨きたい気持ちもわかりますが、少しずつ、ちょっとずつ確実に磨いていきましょう。
Point4.1ヵ所ずつをしっかりと
歯の汚れが歯垢になってしまうとなかなか取り切れなくなってしまいます。そのため、汚れがちゃんと落ちるように丁寧に1ヵ所ずつしっかりと磨いてあげましょう。
歯磨きは3分~5分を目安にしましょう。全体をしっかりと磨いているとそれくらい時間がかかると思います。最初のうちは時計を見ながら歯磨きをしてもいいかもしれませんね。
子供の歯磨きの注意点
子供の歯はとても弱い状態です。大人の場合には多少強い力で磨いても何ともないかもしれませんが、歯が生えたばかりの子供は特に表面が弱くなっています。そのため、あまり強い力でゴシゴシと磨くのは止めましょう。
また、大人の歯とは違い磨くときの注意点があります。
磨く場所
乳歯を磨く場合には、虫歯になりやすい場所を特に気を付けて磨いてあげましょう。虫歯になりやすい場所とは
- 奥歯のかみ合わせ
- 上の前歯
です。また、犬歯といわれる少し尖った歯や、奥まった場所に生えてきている歯は磨き残しが出やすい場所ですので特に注意して磨いてあげましょう。
磨いた後に、もう一度全体をチェックしてあげるくらいがちょうどいいかもしれませんね。
歯磨き粉は子供用!
歯磨きをする際には歯磨き粉を使いますよね。でも、子供の歯を磨く際にはちょっと注意してください。子供の歯を磨くときには大人の歯磨き粉は使わないように!
大人の歯磨き粉は、研磨剤や発泡剤といわれるものが多く含まれています。これは歯を磨く(研磨する)力と、歯磨き粉をしっかりと泡立たせる(発泡させる)力があります。大人の場合は歯磨き粉を飲み込んでしまうようなことは稀ですよね。しっかりとうがいをして吐き出すことができます。
しかし、子供にはその力がまだないので歯磨き粉を飲み込んでしまうことが多々あります。研磨剤や発泡剤を飲み込んでしまうと腹痛を起こします。お子さんの体のためにも、歯磨き粉には注意しましょう。
現在、子供用の歯磨き粉も様々な種類が販売されています。ジェル状のものも販売されているので、お子さんに合うような歯磨き粉を選ぶといいですね。また、フッ素が入っているものがオススメです。フッ素は虫歯予防に高い効果があるとされています。
仕上げのコツ
通常の歯磨きだけではなく、子供の場合にはしっかりとした【仕上げ】が必要になります。仕上げのコツもしっかりと抑えておきましょうね。
前歯
前歯を磨く際には歯ブラシを当てる場所に注意しましょう。歯茎のさらに唇側(赤い筋の部分)に歯ブラシが当たると痛いため子供が嫌がります。この部分に何度も歯ブラシを当て、痛い思いをさせてしまうと子供が歯磨きを嫌がってしまいます。
歯磨きの際にはしっかりと上唇を持ち上げて、歯ブラシを持っていない方の手の指でスジの部分を隠してあげましょう。そうすれば歯ブラシが痛い部分に当たらずに済みますね。
奥歯
奥歯を磨く際には、歯ブラシを置くから前に向かって動かしてあげましょう。前から奥に向かってゴシゴシと磨いていると、子供が動いた拍子に歯ブラシがのどに向かってしまう危険性があります。お子さんのためにも、少々難しいかもしれませんが歯ブラシは奥から前へ動かしましょう。
また、奥歯のかみ合わせ部分は歯垢が残りやすい場所ですのでしっかりと磨いてあげましょう。